サイホン作用を利用する便器では、洗浄時に便器にたまった水が排泄物と一緒に流れ出て、便器内の水がほとんどなくなります。
このままの状態では臭気があがってきたり、次の洗浄のときに支障があるため、便器内の水を元の位置まで戻しておく必要があります。
そのためこのタイプの便器では便器洗浄後、次の使用に備えてロータンク内給水器具(ボールタップ)からオーバーフロー管を通じて便器内に水を補給する仕組みになっています。
ロータンク内がほぼ満水になるまで水は止まらないのです。
ロータンク式大便器の各部名称と役割は「トイレの構造と名称」をご参照ください。