ユニットバスのサーモスタット混合水栓の蛇口やシャワーから出るお湯がぬるい
サーモスタット水栓のシャワーや蛇口から出る湯がぬるい場合(水は出るが、熱い湯が出ない場合)、給湯器側か水栓側のいずれかに原因があります。以下の順にご確認ください。対処方法をお試し頂いても改善しない場合や、お客さまでの作業が難しい場合は、LIXIL修理受付センターへ点検・修理をご依頼ください。
湯がぬるくなる(熱くならない)原因
1.給湯器が故障している
キッチンや洗面所の水栓で、給湯器で設定した温度のお湯が出るかをご確認ください。お湯が出ない場合は、給湯器の故障が考えられます。お買い求めの取扱店または給湯器のメーカーにご相談ください。
2.給湯器の設定温度が低い
サーモスタット混合水栓は、湯と水を混合する構造上、設定温度よりぬるめの湯が出ます。給湯器の設定温度を使用する湯の温度より高めに設定してください。ヤケド防止のため、給湯器の温度は60℃を超えない設定としてください。
※給湯器と浴室の距離が離れていたり、冬場の水道水の温度低下によって給湯器の処理能力が下がっている場合は、取扱説明書に記載している50℃~60度の温度設定が必要な場合もあります。
ご注意
サーモスタット混合水栓以外の水栓では、設定温度を上げると熱いお湯が出る場合があります。設定温度を上げている間、浴室以外の水栓で給湯する場合は、ヤケドに十分注意してご使用ください。
3.ストレーナーにゴミが詰まっている
ストレーナーにゴミが詰まっていると湯水の量が少なくなります。掃除をお試しください。(ストレーナーとは、水栓内の異物を除去するフィルターのような役割の部品です。)
以下の手順のイラストは一例です。お使いの水栓金具の取扱説明書をご参照ください。お手元に無い場合は、「取扱説明書をさがす」から検索できます。
①ストレーナーの掃除をする前に必ず流量調節栓(止水栓)を閉めてください。
②切替ハンドルを吐水口側に回し残水を排出します。
③マイナスドライバーでホルダーを緩めストレーナーを取り外します。ストレーナーについた汚れやゴミを歯ブラシ等で水洗いします。
④逆の手順でストレーナー付逆止弁を取り付けます。流量調節栓(止水栓)を元の位置に戻します。
4.流量調節栓が十分開いていない
湯側(左側)の流量調節栓が十分に開いているかご確認ください。マイナスドライバーで流量調節栓を回し、湯の流量を調節します。反時計回りに回すと流量が増え、時計回りに回すと流量が減ります。
5.温度調節ハンドルの調整不良
吐水温度と温度調節ハンドルの表示がずれている場合、設定温度通りの湯が出ません。以下の手順で調節し直してください。
以下の手順のイラストは一例です。お使いの水栓金具の取扱説明書をご参照ください。お手元に無い場合は、「取扱説明書をさがす」から検索できます。
①切替ハンドルを上側(シャワー)に回して全開にし、温度調節ハンドルの表示に関係なく吐水温度が約40℃になるよう、温度調節ハンドルを回します。
②吐水温度が適温(約40℃)になったところで止水し、温度調節ハンドルが回らないように注意して、カバー、キャップ、温度調節ハンドルの順に取り外します。
③取り外した温度調節ハンドルの目盛「40」が温度表示マークに合うように温度調節ハンドルをはめて、キャップ、カバーを取り付けます。
④取り付け後は、温度調節ハンドルの目盛「40」で吐水温度が約40℃なっているかを確認してください。
ご注意
温度調節ハンドルを長期間回さずに使用すると、機能部に水あかなどが付着し、温度調節機能が損なわれる恐れがあります。特に夏場はサーモ水栓の温度調節ハンドルを水側の位置などに固定して使用することが多くなり、固着しやすくなります。月一回程度、温度調節ハンドルを回してください。
6.温度調節部品の故障
温度調節ハンドル内部の温度調節部品(温調ASSY)に劣化や不具合がある場合、温度調節が出来なくなります。部品の交換で改善する可能性がございます。一部の部品はLIXILストアで販売しております。お客さまご自身でも購入・交換して頂けますが、複雑な作業になるため、修理をおすすめしております。
ご自身で交換をお試しになる場合は、「いいナビ」の「故障診断・修理手順」をご参照ください。お使いの水栓の品番を入力し、検索して頂くと水栓の仕様と故障の状況に応じて、適合する部品の品番や交換方法を確認できます。
故障の状況は「希望の温度が得られない」を選択してください。以下の様に、交換部品と点検・交換方法を閲覧できます。
部品品番にリンクがあるものは、LIXILストアで購入できます。クリックすると購入サイトへリンクします。
修理のご案内
上記の対処方法で改善しない場合は、お買い求めの取扱店または下記のLIXIL修理受付センターに修理をご依頼ください。
インターネットでの修理のお申し込み
水栓交換のご案内
ご使用年数が経過している場合は、水栓内部部品の経年劣化により別の不具合が生じる可能性がございます。
10年以上ご使用されている場合は、水栓金具本体の交換をご検討ください。
「LIXILオンラインショップ」では、ユニットバス用の水栓金具を取付工事付きで販売しております。
詳しくは「LIXIL製システムバス(ユニットバス)用浴室水栓」をご参照ください。
※交換をご検討いただく場合は、国土交通省が推進する「子育てエコホーム支援事業」の対象になる場合がございます。シャワー水栓(水栓とシャワーのセット)の交換で、節湯水栓に該当する場合に適用となります。詳しくは、「子育てエコホーム支援事業 」をご覧ください。浴室における節湯水栓について詳しくは、ユニットバスの浴室用水栓で節湯水栓の対象となる製品をご参照ください。