ビニル系(フッ素、EB 等の撥水系表面処理品を除く)および布系の壁紙は、その上からエコカラットプラスを施工することができます。
下地種類により施工仕方が異なります。以下の「せっこうボード下地の場合」「コンクリート、モルタル下地の場合」における壁紙の処理方法をご確認ください。
※ビニル系のフッ素、EB等で撥水系表面処理された壁紙、紙系(ケナフ紙を含む)、オレフィン系(非塩ビ系)の壁紙は、その上から施工できませんので、壁紙を剥がしてから施工してください。
※ビニル系壁紙の撥水の有無は、霧吹き等を使って水を吹きかけて調べることができます。水を弾けば撥水系表面処理が施されています。オレフィン系壁紙も水を弾きますので、上記の方法で見分けることができます。判別がつかない場合は壁紙を剥がしてから施工してください。
※エコカラットプラスを実際に施工する際は、「エコカラットプラス施工マニュアル」を参照の上取付けをお願いいたします。
<ご注意!>
「壁紙にカビの発生がひどい場合」「壁紙の表面がひどく汚れている場合」「壁紙が所々剥がれている場合」は、必ず壁紙を剥がして施工して下さい。剥落の原因となります。
●せっこうボード下地の場合 |
<用意するもの>
(ハンマタッカー:TH-P、ステープル: 1013J-S、1010J-S/マックス製)
(ハンマタッカー:TH-R、ステープル: 1010J-S、1008J-S/マックス製)
壁紙の剥がれ防止のために、ステープルを所定の位置に打ちます。壁紙の継ぎ目部分は必ずステープル留めしてください。ステープルは図のように約455 ㎜ピッチで留め付けます。
ステープルは幅10mm 以上、打ち込み深さ8mm 以上のステンレス製のものを使用してください。
●コンクリート、モルタル下地の場合 |
壁紙の剥がれ防止のために一部の壁紙を除去して、壁紙の上からエコカラットプラスを貼り付けます。
図1 に示すように、エコカラットプラスを天井まで貼り上げる場合は、天井の下部と壁紙の継ぎ目周囲を100~200 ㎜ 幅で除去します。腰高まで貼る場合は、壁紙の継ぎ目周囲を除去します。壁紙は、裏打ち紙も除去します。
また、壁紙を剥がす幅については、図2に示すように、エコカラットプラスの割付けを考慮して、エコカラットプラスのジョイントと壁紙を剥がした端部が一致しないようにします。
これは、壁紙の剥がれとともに、エコカラットプラスも一緒に剥がれてくることを防止するためです。
図1 壁紙を剥がす箇所
図2 エコカラットプラスの割付けと壁紙を剥がす箇所の関係
※エコカラットプラスの製品情報については「LIXIL エコカラット プラス製品情報」をご確認ください。