キッチンの排水の流れが悪い

キッチンの排水の流れが悪い


排水の流れが悪くなる原因は、ダブルトラップや、固形物の詰まりや油汚れなどが排水口や配管に蓄積していることが考えられます。以下をご確認ください。


ダブルトラップについて
配管経路上に、排水トラップのように水がたまる部分が複数あると排水の流れが悪くなることがあり、このような現象をダブルトラップといいます。詳しくは「キッチン・バス工業会なんでも相談Q&A」をご参照ください。

ダブルトラップの確認方法
ダブルトラップの場合、排水流れが悪い時にゴボゴボと音がすることがあります。
また、ワン付きストレーナーや封水筒があるタイプのようなキッチン側にトラップがある場合、そのトラップ部品を外して流れがよくなれば、ダブルトラップの可能性があります。
(ワン付きストレーナー)
(封水筒)

ダブルトラップの場合、配管の点検が必要です。弊社での工事や点検はできませんので、工務店または水道工事業者へご相談ください。

排水口のお手入れ方法
ダブルトラップではない場合、下記の手順で排水口のお手入れをすると改善する可能性があります。
ここでは、代表的な3種類についてご紹介します。ご自宅の排水口(トラップ)に該当するものA~Cの中より選んでご覧ください。該当がない場合は、お手元の取扱説明書をご参照ください。
ラバーカップのご使用は、排水管から水漏れする恐れがあるため、ご使用をお控えください。

用意するもの

A:ワン付排水口(ワン付トラップ)
特徴:ワン付ストレーナーがあります。
ご注意
固形または粉末の塩素系洗浄剤(ヌメリ取り剤など)は使わないください。腐食や劣化の原因になります。

ワン付ストレーナーを外します。排水トラップ本体内に溜まったゴミや汚れを、台所用中性洗剤を使用してスポンジや洗浄ブラシなどで汚れを取り除きます。(→2へ)
しつこい汚れの場合は、スプレー式台所用漂白剤を使用してください。使用後はぬめりがなくなるまで十分に水で洗い流してください。

汚れを取り除いたらワン付ストレーナーを取り付けて、ゴミカゴ、排水カップをセットします。(→3へ)
改善されない場合は、パイプ洗浄剤を使って、配管内の汚れを洗浄します。パイプ洗浄剤は発泡タイプが効果的です。 固形タイプは使用しないでください。
使⽤後は薬剤が残らないように⼤量の⽔でよく洗い流してください。
B:浅型排水口(浅型トラップ)
特徴:シンク下にS字型のトラップがあります。
ご注意:固形または粉末の塩素系洗浄剤(ヌメリ取り剤など)は使わないください。腐食や劣化の原因になります。

ゴミかごを持ち上げワン(カップ)まわりのゴミや汚れを取り除きます。ゴミカゴに溜まった汚れも除去します。 台所用中性洗剤を使用し、歯ブラシやスポンジなどでお手入れしてください。(→2へ)
トラップ本体の汚れを取り除きます。トラップ本体下部の点検キャップを外し、洗浄ブラシなどを使って汚れを取り除いてください。(→3へ)
トラップ本体にたまっている水(約210l)を受けるために必ず「水受け」を用意してください。
汚れを取り除いたら点検キャップを取り付けます。水を流し、点検キャップから水が漏れないことを確認してください。(→4へ)
改善されない場合は、パイプ洗浄剤を使って、配管内の汚れを洗浄します。パイプ洗浄剤は発泡タイプが効果的です。 固形タイプは使用しないでください。
使⽤後は薬剤が残らないように⼤量の⽔でよく洗い流してください。
C:てまなし排水口・くるりん排水口
特徴:細い筒状の封水筒があります。
※くるりん排水口の場合
フィン・封水筒・シャフトに汚れが蓄積すると、排水の流れが悪くなったり、フィンがうまく回転しなかったりします。また、回転時に異音がすることがあります。
砂や泥が排水トラップに流れ込むと、シャフトにかみ込んでフィンが回転しないことや、異音がすることがあります。

ご注意:固形または粉末の塩素系洗浄剤(ヌメリ取り剤など)は使わないください。腐食や劣化の原因になります。

水栓(蛇口)からの水を出すのを止めます。(→2へ)
下記の絵を参考に各部品を取り外します。(→3へ)

封水筒・シャフトをスポンジと台所用洗剤で洗います。洗いにくい部分は歯ブラシや綿棒を使うと便利です。 シャフトの底面に付着した砂鉄などの異物は乾いた布やティッシュでつまみ取るようにして取り除いてください。(→4へ)
排水トラップを洗います。小型の柄付きブラシを使うと便利です。(→5へ)
封水筒を戻します。くるりん排水口の場合は、シャフトは外したまま、封水筒だけを戻してください。(→6へ)
大きめの鍋いっぱいに水をため、排水口に一気に流します。(→7へ)
封水筒を外します。(→8へ)
各部品を元通り取り付けます。(→9へ)
改善されない場合は、パイプ洗浄剤を使って、配管内の汚れを洗浄します。パイプ洗浄剤は発泡タイプが効果的です。 固形タイプは使用しないでください。
使⽤後は薬剤が残らないように⼤量の⽔でよく洗い流してください。

上記を行っても改善しない場合
油分などのキツイ汚れや異物が排⽔管内に詰まっている可能性があります。
配管洗浄を取り扱う専門業者へご相談ください。
高圧洗浄を行う場合、排水管の種類や構造により排水パイプが破れる場合がありますので、十分ご注意ください。
高圧洗浄については、「キッチン・バス工業会なんでも相談Q&A」をご参照ください。

詰まりの予防方法のご案内
フライパンなどに付着した油汚れは拭き取ってから洗うようにしてください。
油を流すと配管内で固まりやすくなり詰まりの原因になります。油(脂)を流したあとは、大きめのお鍋などで45~50°Cのお湯を流すことで詰まりの予防になります。
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