ユニットバス(風呂)のとびら下排水口の流れが悪い
とびら下排水口の仕組みと流れが悪いときの対処方法をご案内します。
とびら下排水の仕組み
一部のドアには、浴室外への漏水を防ぐために、ドアの下枠にとびら下排水口が設けられております。
とびら下排水口(下図A)に流れ込んだ水は、床裏のとびら下排水管を通り、洗い場排水口(下図B)に合流し、排水されます。洗い場排水口のトラップ内には、水の逆流を防ぐため逆流防止部材が取り付けられています。とびら下排水口や、洗い場排水口の逆流防止部材周辺にゴミや汚れが詰まると、流れが悪くなります。
流れが悪い場合の対処方法
とびら下排水口は、ドアの下枠カバー、ヘアキャッチャーを外し、一週間に一回程度お手入れをしてください。お手入れの手順は以下をご参照ください。
とびら下排水口をお手入れする方法
浴室ドアの下枠カバーを外します。着脱方法が分からない場合は「ユニットバスの浴室ドアの下枠カバーを取り外す方法」をご参照ください。
排水口のヘアキャッチャーを取り外し、ゴミを取り除いてください。下枠の溝に溜まったゴミは、毛先が柔らかい使い古しの歯ブラシなどで取り除いてください。
ご注意
ゴミを排水口に流さないでください。
下枠部を洗浄する際は、浴室用合成洗剤(中性)を使用してください。その他の洗剤を使用すると、排水部品が損傷し漏水の原因になります。
ヘアキャッチャーを誤って排水口に落としたり、なくしたりしないようご注意ください。
ヘアキャッチャーのツメは、排水口に確実に取り付けてください。
とびら下排水口をお手入れしても水の流れが悪い場合は、洗い場排水トラップ内のとびら下逆流防止部材と、とびら下配管内をお手入れしてください。お手入れする方法は、「くるりんポイ排水口」の場合と、「通常の排水口」の場合で異なります。以下よりお選びください。
くるりんポイ排水口の場合
目皿とヘアキャッチャーを取り外します。
洗い場排水口から、とびら下逆流防止部材のつまみ部を持ち、水平にまっすぐ引き出します。
とびら下逆流防止部材のゴミや汚れを歯ブラシなどを使って落とします。
部材を排水に流さない様にご注意ください。万が一流した場合は排水状態をご確認のうえ、異常がある場合は設備業者による点検をおすすめします。紛失した部品は新しくご購入・お取り付けください。部品の特定、購入方法は「ユニットバスの洗い場排水口(トラップ)の部品を購入する方法」をご参照ください。
部材を外した横穴(とびら下排水管内)にワイヤーブラシなどを差し込み、ゴシゴシとお手入れしてください。
ワイヤーブラシは、先端に金属が出ていないものをご使用ください。
とびら下排水口のゴミを取り除き、シャワーなどで水を送り込み、とびら下排水管内の汚れを排出します。とびら下排水口から水があふれたり、飛散したりしないようご注意ください。
つまりが解消していれば、とびら下逆流防止部材を差し戻します。
△マークを上にして、両側のレール(凹)を洗い場排水口の両側のレール(凸)に合わせて、最後まで差し込みます。
とびら下逆流防止部材と洗い場排水口の側面は、段差が無い状態が正しいです。確実に押し込まれていないと、ドアから漏水したり、使用中に外れて流れてしまうため、ご注意ください。
ヘアキャッチャーと目皿を取り付けます。
通常の排水口の場合
目皿とヘアキャッチャーを取り外します。
封水筒(防臭パイプ)を取り外します。封水筒を反時計回り(「←OPEN」方向)に止まるまで回して真上に引き抜いてください。
排水トラップ内にエルボがある場合は、エルボを取り外してから封水筒を引き抜いてください。
排水トラップ内部に、とびら下排水の合流地点があります。指先などで排水トラップの底をなぞると横穴が確認できます。横穴の中に差し込む形でとびら下逆流防止部材が取り付けられておりますので、つまみ部を持って水平に引き出します。
年代によって部材の形状や色が異なります。乳白色のつまみ部がないタイプ(下図の左)は、指を差し込み、指の腹でスライドさせながら引き出してください。
とびら下逆流防止部材のゴミや汚れを歯ブラシなどを使って落とします。
部材を排水に流さない様にご注意ください。万が一流した場合は排水状態をご確認のうえ、異常がある場合は設備業者による点検をおすすめします。紛失した部品は新しくご購入・お取り付けください。部品の特定、購入方法は「ユニットバスの洗い場排水口(トラップ)の部品を購入する方法」をご参照ください。
部材を外した横穴(とびら下排水管内)にワイヤーブラシなどを差し込み、ゴシゴシとお手入れしてください。
ワイヤーブラシは、先端に金属が出ていないものをご使用ください。
とびら下排水口のゴミを取り除き、シャワーなどで水を送り込み、とびら下排水管内の汚れを排出します。とびら下排水口から水があふれたり、飛散したりしないようご注意ください。
つまりが解消していれば、とびら下逆流防止部材を差し戻します。
取っ手を上にして、奥まで差し込みます。排水口側面から約5mm、取っ手が飛び出した状態になるまで差し込んでください。確実に取り付けられていないと、ドアから漏水したり、部材が外れて流れてしまうため、ご注意ください。
封水筒、ヘアキャッチャー、目皿の順に取り付けます。
直らない場合は、下記のLIXIL修理受付センターに修理をご依頼ください。
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